最後に気になる点をまとめておこう。
・ファイルの転送方法
これは専用ソフトなしで転送が可能。 接続解除時に単体でDBの作成が行われる。
MTPにも対応しているので、最近人気のNapsterからの転送も可能だ(まだ正式認証されておらず、未サポート)。
もちろんWMPやiriver plus3にも対応している。
現状、iriverplus3との連携には不具合が多く、プレイリストの転送が行えない。
MTPモードでのWMPからのプレイリスト転送のみ成功したが、早急な対応が望まれるところだ。
・ホイール操作
ホイール操作には多少の慣れが必要だ。 ホイールは白い部分と青く光る部分が一体化して、どちらも回転し、クリックできる。ホイールの回転は多少のカチカチ感はあるのだが、少しチープな感じもする。大量のファイルを早く移動できる一方、小さな移動がしづらい。 メニュー画面などは上下のボタンでも移動できるようにしてもよいのではないだろうか。
また独立した音量ボタンが無く、音量操作はホイールで行い、再生画面からしかできないのも不便だ。
ただ、しばらく使っていると、それなりに操作できるようになってくる、あまりおっかなびっくりせず、強めに操作するのがコツだろうか。
・液晶画面
2,2インチの画面は、同スペック帯のプレーヤーの中でも大きいほうだろう、視野角も広いほうで、液晶表示の満足度は高いのではないかと思う。
また、バックライトが特殊で、電源on時は完全にバックライトが消灯することはない。 うっすらと常にバックライトが点灯し続ける。 ここは意見が分かれると思う。完全にoffするようにすれば、もう少し音楽再生時間を延ばすこともできるかと思うが、20時間程度の再生時間が確保できているので、個人的には常に表示を閲覧できるほうがうれしく感じた。(そのため液晶表示の復帰にともなう操作時のタイムラグがないのもうれしい。)
・メニュー等の縦画面化
できない。 個人的にもメニュー等は縦画面にできたほうが操作しやすく感じる。
・充電しながらの再生
PCからの充電時は、自動的にPC接続となるので、充電しながら再生はできないが、AC-USBタイプのアダプタからの充電だと、充電しながらの再生が可能になる。 (接続時はいったんPC接続モードになるが、数秒で充電のみの動作に変わる。 そのため一旦レジューム等はクリアになるので注意。)
また、このとき充電池を抜いても再生可能だった。 充電できたら電池は抜いておいたほうが電池への負担が少なくなるかもしれないが、これが良いか悪いかは確認を取っていない。
・ジャケット表示
音楽ファイルのジャケット表示に対応する。 ジャケット表示はiriverplus3,WMP等で埋め込んだものはもちろん表示される。ID3v2のAPICフレームを埋め込んであればOKのようで、一般的なタグエディタで埋め込んだものもD&D転送のみで表示された。 ジャケットの拡大表示などはできない。
・ギャップレス再生
対応しない。
・テキスト表示機能
搭載しない。
・動画の変換
最近はYouTube等、動画のコンテンツが充実していて、ちょっとした動画を持ち運ぶのにX20派最適だ。
動画の変換は付属のiriverplus3でできる。 iriverplus3で読み込めないファイル等、他のソフトを使う場合は、最終的にはmencoder系のソフトを通すのが間違いのない方法だ。
画面サイズは守る必要があるが、それ以外のプロファイルは多少オーバーしていても再生できる余力がある。
・語学学習関連機能
A-Bリピート機能には対応。 そのほか再生速度変換、Study mode、歌詞表示などには対応しない。
・外部マイク
対応しない。
・microSD
PCとの接続時はX20がカードリーダ的に働く。
microSDは装着時に内部ファイルのシークが行われる(4秒程度)、いつでも着脱可能。 着けたままでも、起動時にカードのシーク時間(4秒程度)が毎回かかる。
ファイルの扱いは本体メモリ内のデータと同等。画像も動画も再生できる。 一括してソートされる。
ブラウザから、SDカード内をたどることも可能。
内蔵メモリ、外部メモリ間のデータの移動などは一切不可能。
SDカード使用時の電池消費に関しては未確認。
(安くて有名なADATAの1GBカードも認識できた。)
・内蔵スピーカー
内蔵スピーカーとしては高品質で、結構大きな音も音割れなく再生でき優秀に感じる。
スピーカーオフなどの設定は無く、イヤホンを抜くとスピーカー再生になる。
この部分は気になる人もいるかもしれないが、普通に音楽を聴いている音量なら、スピーカー音も目立つほどの音量ではない。
またイヤホン端子は他と比べて固めに感じ、個体差もあるかもしれないが本体を落としても抜けることは無かった。
ただ設定での可否ができたほうが良かっただろう。
・ストラップ穴
ない。 使いやすい専用ケースの登場を期待する。
H10用のABITAXポケットがちょうど良いサイズで使っている。
・単体でのデータの削除
一切不可。 フォーマットは可能。
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